萩生田光一文部科学大臣は、大学を会場とした新型コロナウイルス感染症ワクチン接種について、6月28日現在で424大学から相談があり、このうち392大学が会場申請を行ったことを明らかにした。一方で、想定以上のワクチン接種申請があったことから、申請受付を一時停止する意向が河野ワクチン担当大臣から示されたことに関しては、現時点では大きな影響がないと説明。文部科学省として、接種を希望する一人でも多くの大学生にワクチンを届けられるよう、関係府省と調整する考えを表明した。
一方で、地方自治体などを行うワクチン接種が進展してきたことを踏まえ、「近隣住民へのワクチン接種は、行政の接種会場に誘導していただいたほうが、混乱が避けられるのではないか」と分析。さらに、すべての学生がワクチン接種を希望しているわけでないことも踏まえ、「できるだけ現実に近い数字を詰めながら、浮いた分は他の大学で活用したい」との見通しを明らかにした。