順天堂大学は、さまざまな社会課題の解決を目指すため、スポーツと医学分野の有機的な連携を強化する組織として、新たに「スポーツ健康医科学推進機構」(鈴木大地機構長)を設置した。今後は『ヘルスプロモーション』『ネクストジェネレーション』『コミュニティ』『ハイパフォーマンス』の各テーマのもと、学内横断的なプロジェクトを展開。さらに、民間企業や自治体等の外部団体との連携を積極的に進めながら、社会のニーズに応える教育研究活動を推進する。
順天堂大は、これまでもスポーツ健康医科学研究所、スポートロジーセンター、女性スポーツ研究センター、ジェロントロジー研究センターを中心に、医学部・スポーツ健康科学部の各部署においてスポーツ医科学に関するさまざまな研究を進めてきた。
今回、これらの部署間の連携をさらに強化する組織として、「スポーツ健康医科学推進機構」を設置。今後は学内だけでなく、企業や地域など学外との新たな関係構築も積極的に行う方針で、スポーツ健康医科学の新しい視点のもと、社会課題の解決に向けた活動をさらに加速させることを目指す。
鈴木機構長「専門家の垣根を超えて連携しシナジー発揮」
機構長に就任した鈴木大地前スポーツ庁長官は、「アスリートをはじめ、子どもから高齢者まで幅広い層に対してスポーツの効能・効果を体感していただくには、スポーツだけ、医学だけにとどまらず、専門家が垣根を超えて連携し、シナジーを発揮することが重要だと感じています」と指摘。その上で、「同じ課題意識を共有する企業や地域の皆さまとともに、このような活動を前進させたいと考えています。本学がこれまでにお付き合いの少なかった業界の皆さまや、組織の規模や業態を問わず社会の課題に果敢にチャレンジされている皆さまとも、ご一緒できることを楽しみにしております」と抱負を述べた。