国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)と千葉大学は6月25日、千葉大発スタートアップの創出に向けた支援やスタートアップ支援人材の育成などに連携して取り組むことに合意し、相互協力の覚書を締結した。ビジネスプランコンテストなどを通じて大学発スタートアップの創出を促進するとともに、スタートアップ支援やオープンイノベーションを推進する人材の育成などを実施。このような取り組みにより、NEDOと千葉大はスタートアップエコシステムのさらなる裾野拡大やイノベーション創出環境の整備に貢献する。
産業技術でのイノベーションの担い手として、知的財産や研究開発成果などの技術シーズを有する大学への注目が高まるなか、それらを社会実装する手段として、大学発スタートアップの創出・育成が重要視されている。
NEDOではこうした社会的情勢を踏まえ、大学発スタートアップや起業家への支援に積極的な大学と相互協力の覚書を順次締結し、大学と連携したスタートアップ支援に取り組んできた。
今回、NEDOと千葉大は、千葉大発スタートアップの創出に向けた支援やスタートアップ支援人材の育成などで相互協力する覚書を結んだ。NEDOと大学による起業家支援の相互協力に関する覚書としては、大阪大、金沢大などに続き14例目となる。
覚書締結により、大学発スタートアップ創出に向けた活動を活性化する。千葉大が実施する大学発スタートアップ創出に向けたビジネスプランコンテストなどと、NEDOが実施する「NEDO Technology Commercialization Program(TCP)」が連携し、千葉大発スタートアップの創出に向けた支援を行う。
また、研究開発型スタートアップのための伴走型支援人材やオープンイノベーション推進人材の育成にも取り組む。NEDOが実施する高度専門支援人材の育成事業やオープンイノベーション・ベンチャー創造協議会(JOIC)の活動などで優先的に人材を受け入れ、研究開発型スタートアップのための伴走型支援人材やオープンイノベーション推進人材を育成する。
さらに、千葉大発スタートアップや起業を目指す人の相談に対し、NEDOカタライザー(NEDOが委嘱したスタートアップ支援経験の豊富な有識者)を無料で派遣します。