日本科学未来館は今年7月9日に開館20年を迎える。20周年を記念して、7月9日㈮から11日㈰の3日間、常設展を特別無料開放することを決定した。また、記念グッズ=写真=をプレゼントすることも予定している。
未来館は〝科学技術を文化として捉え、社会に対する役割と未来の可能性について考え、語り合うための、すべての人々にひらかれた場〟を設立の理念に、2001年7月9日に開館。以来、館内外の多くの関係者や市民とのつながりを築いてきた。
20周年記念無料開館は、こうした長年応援してきた人々への感謝の気持ちを込めて常設展を無料開放するもの。また、入館者に対して20周年記念のステッカーを、レストランやミュージアムショップなどのテナントを利用者には記念のクリアファイルをそれぞれプレゼントする。
新型コロナウイルス感染拡大防止のため、来館にあたっては、オンラインでの事前予約が必要となる。
初代館長の毛利衛氏(現名誉館長)に続き、今年4月に就任した浅川智恵子現館長は、開館20年を迎えたことについて「開館以来、東日本大震災や現在のコロナ禍など、いくつもの困難があった中、着実に発展を遂げてきました。ご支援いただいたみなさまに感謝申し上げます。これからもご期待ください」と話している。
未来館では今年度から「あなたとともに『未来』をつくるプラットフォーム」というビジョンを掲げ、あらゆる人々が幅広い科学技術を体験し、未来の社会を想像し、よりよい未来に向けた行動を始めるためにさまざまな活動を展開する方針だ。
直近では、音楽家レイ・ハラカミさんの没後 10 年の追悼企画としてプラネタリウム作品「暗やみの色」のリバイバル上映や、世界の頂点を極めたアスリートたちの人体の仕組みや美しさなどを目のあたりにできる特別企画「超人たちの人体」、先端の科学技術について語り一緒に未来を考えるトークイベントなども企画している。