2021年6月22日 【萩生田大臣】ワクチン接種大学は「地域貢献を形に」 他大学学生らへの接種を要望

 

萩生田光一文部科学大臣は、大学キャンパスを会場としたワクチン接種が21日に開始されたことを受け、接種会場大学、またはこれから接種を予定している大学に対して、自大学だけでなく、近隣大学の学生・教職員、さらに近隣住民等のワクチン接種にも対応し、「社会貢献を形にしていただきたい」と要望した。22日の閣議後会見で述べた。萩生田大臣は会見当日に、新型コロナウイルスワクチンの大臣メッセージを発表した。

大学拠点接種は17大学で開始され、このほか、今週中に接種を開始する予定の大学が11大学ある。その後も準備が整った大学から準備拡大する見通し。

萩生田大臣は「安全安心な学校での教育研究活動を一刻も早く再開できるよう、学生教職員等へのワクチン接種を拡大するために尽力している医療従事者や大学関係者にはまずもって感謝持って感謝申し上げる」と関係者への謝意をあらためて表明した。

その上で、大学拠点接種が民間企業等での一般的な職域接種とは趣旨や役割が異なることをあらためて指摘。「大学拠点接種は、コロナ禍で通常の大学生活や海外留学の夢を実現することの難しくなった学生、さらに課外活動やアルバイトなどの社会経験の機会を失ってしまった学生に、一日でも早く本来の日常を取り戻していただきたいという社会からのエールが込められている」ことを強調。「接種対象に、学生も含めた形で大学拠点接種を行うことになったのは、このような社会からの応援・期待があったからこそと、大学関係者にはご理解いただきたい」と協力を要請した。

大学拠点接種を実施できる規模を有し、自ら医療人材や接種会場を確保できる大学は限られている。ワクチン接種を受けることができるのは、一部の大学・学生のみとなるのは決して望ましいことではない。

萩生田大臣は、所属大学でワクチン接種を受けることができない場合でも、希望する学生は、どこかの段階でワクチン接種を受けることができるようにしたいと考えている」との意向を表明。「このように大学拠点接種を実施する大学には、他大学の学生や教職員、海外留学予定者のワクチン接種にもご対応いただき、ぜひ社会貢献を形にしていただきたい」と訴えた。


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