萩生田光一文部科学大臣は、6月4日に大阪教育大学附属池田小学校児童殺傷事件から20年が経過したことを踏まえ、「子どもたちが学校で安心して活動し、安心して学べるようにするために、学校での安全を十分確保する」と、学校安全確保に向けた決意をあらためて表明した。同日実施された閣議後会見で、記者からの質問に答えたもの。
池田小事件などを受けて、文科省では、学校保健安全法に基づきすべての学校で策定が求められている危機管理マニュアルの作成に関する手引きを策定・配布するとともに、学校安全資料である「生きる力を育む学校」での安全教育を推進。教職員に対する学校安全に関する研修などにより、学校での安全確保の取組を進めている。
また、現在、中教審の学校安全部会で、第3次の学校安全の推進に関する計画の策定に関する議論を行っている。萩生田大臣は、こうした取組などを踏まえ、「学校の関係者や有識者などの意見を踏まえながら、学校安全に関する取組のさらなる充実を図ってまいりたい」との意向を表明。文科省としても、こうした過去の事件を教訓として、子供の安全確保に関して、関係機関や教育委員会と連携しながら、たゆまぬ取り組みを行っていきたいと述べた。