萩生田光一文部科学大臣は、NASA(アメリカ航空宇宙局)が金、星の大気の成り立ちの解明や金星の表面の地図作成などを目的とした二つの計画を策定したことについて、「わが国の金星探査機『あかつき』も金星の大気の流れや組成などの解明に向けて、観測を現在継続しているが、NASAの計画と合わせて金星の謎解明での貢献することを期待している」とコメントした。6月4日の閣議後会見で、記者からの質問に答えた。
わが国では、宇宙基本計画に基づいて宇宙開発利用を推進している。萩生田大臣は「文科省としては、「はやぶさ2」等で培われた世界最高水準の技術力を継承・発展させ、欧米と協力しつつ、火星探査計画等の宇宙科学探査を推進すること、また「H3ロケット」や革新的な将来宇宙輸送システムの開発を進めるとともに、先進的衛星を開発することなどに力を入れることで、わが国のプレゼンスを発揮しながら、宇宙開発に取り組んでいきたい」と意気込みを示した。