東海大学は、学術系クラウドファンディングサイトと学術系メディアを運営しているアカデミスト㈱(所在地:東京・大久保)との間で、「クラウドファンディング型社会発信研究補助計画」を進める。クラファン成立後に、研究経費の2分の1を大学が補助する。パートナー契約が6月10日に締結される。
同研究補助計画は、東海大総合研究機構が推進する学内研究者のための新たな施策。具体的には、研究費獲得を目指す研究テーマを学内公募し、クラファンで目標金額(研究遂行に必要な経費の2分の1)に達した場合、残りの研究費を同機構が補助する。
プラットフォームとして活用するのは、アカデミスト㈱が運営する学術系クラファンサイト『アカデミスト』で、寄付金額が目標に達した場合のみ成立する〝寄附型〟を採用する。
クラファンを通じて、大学の研究を広く社会へ知ってもらうとともに、目標金額達成研究は社会から求められている研究であるとして、大学としての支援も強化する。こうした研究費補助の仕組みは、国内の大学では初の試みとなる。
今回、クラファンを実施するのは『古代エジプト人の祈りを、神像の科学的調査から読み解く!』(代表者:山花京子文化社会学部アジア学科准教授)と、『顔面肩甲上腕型筋ジストロフィーの治療法を開発する!』(同:三橋弘明工学部生命化学科准教授)の2件。