2021年5月20日 【横浜市大】コロナ抗体、回復1年後も保有

新型コロナウイルス感染症の国内での感染初確認後、1年が経過した。横浜市⽴⼤学学術院医学群臨床統計学の⼭中⽵春教授らの研究グループは、新型コロナ感染者は、回復後1年経過しても、有効な抗ウイルス抗体と中和抗体を有していることを確認した。一方で、昨年12月に行った調査時点よりは、抗体の量は穏やかに減少していることも明らかとなった。

研究グループでは、昨年8⽉から「新型コロナウイルス感染症回復者専⽤抗体検査プロジェクト」を実施しており、昨年12⽉に、回復者のほとんどが6か⽉後も従来株に対する抗ウイルス抗体と中和抗体を保有していることを報告した。

今年3⽉末までに採⾎を実施した約250例のデータを解析し、感染から6か⽉後と1年後で、①抗ウイルス抗体および中和抗体の量はいずれも6か⽉時点より緩やかに減少する傾向にあることを確認。⼀⽅で、②依然として多くが抗ウイルス抗体と検出可能な量の中和抗体を有しているという結果も得られた。

さらに、拡⼤傾向にある変異株に対する中和抗体の保有割合についても評価。6・12か⽉時点の中和抗体保有割合は、従来株に⽐べて低下傾向にあることが⽰された。


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