星出彰彦宇宙飛行士搭乗の米国クルードラゴン宇宙船運用2号機の打上げ成功し、日本時間の4月22日午後8時40分ごろに国際宇宙ステーション(ISS)に入室したことを受け、萩生田光一文部科学大臣は「心から喜ばしい。国際的なリーダーシップを発揮していただき、宇宙開発における日本のプレゼンスを向上し、我が国の宇宙開発の未来につながるような活躍をされることを期待しています」との談話を同日発表した。
星出彰彦宇宙飛行士の搭乗する米国クルードラゴン宇宙船運用2号機は、日本時間の4月23日午後6時49分に、米国ケネディ宇宙センターから打ち上げられ、24日午後8時半過ぎに搭乗員全員がISSに無事入室した。
星出宇宙飛行士は、今後およそ半年間にわたり、ISSに長期滞在する予定。滞在中には、ISS船長としてクルーの指揮を執るとともに、将来の有人探査に向けた生活水の再生システムの技術実証や、無重力環境の特性を活かしたバイオ実験などさまざまな科学実験が行われる予定。
「2040年月面着陸」、今秋募集
わが国では、これまでのISSにおける活動によって、さまざまな技術の獲得・蓄積や利用の拡大を行ってきたが、今後は、アルテミス計画への参画を踏まえ、さらなる深宇宙に向けた国際宇宙探査で必要となる技術の実証の場としても活用していくこととなる。今年秋ごろには日本人宇宙飛行士の募集が予定されており、国民の宇宙への関心が高まっている。
萩生田大臣は、「このようななかで、星出宇宙飛行士には、国際的なリーダーシップを発揮していただき、宇宙開発における日本のプレゼンスを向上し、わが国の宇宙開発の未来につながるような活躍をされることを期待している」とのコメントを公表した。
アルテミス計画は、米国政府が出資する有人宇宙飛行(月面着陸)計画。2024年までに「最初の女性を、次の男性を」月面(特に南極付近)に着陸させることを目標としている。