文化庁では、「上質な観光サービスを求める旅行者の訪日等の促進に向けた文化資源の高付加価値化促進事業」を募集している。応募対象は、地方公共団体、観光地域づくり法人(DMO)や観光協会、民間事業者などで、公募期間は5月14日まで。企画内容とともに、実行体制などを審査。事業採択者には1件あたり2000万円程度の財政支援が行われる。
「上質な観光サービスを求める旅行者の訪日等の促進に向けた文化資源の高付加価値化促進事業」は、訪日旅行者の長期滞在と消費拡大に向け、これまでわが国が誘致しきれていない、富裕旅行なども含む上質な観光サービスを求め、これに相応の対価を支払う訪日外国人旅行者の訪日、滞在の促進を図るための環境整備が急務となっている。
同事業は、こうした現状などを踏まえて実施するもの。文化施設や文化資源の高付加価値化を促進することにより、特に旅行者の長期滞在・消費拡大を図るコンテンツ造成のモデルを創出し、「文化振興・観光振興・地域活性化」の好循環を創出することを目的としている。
また、同事業で得られる成果を横展開することで、民間事業者等によるさらなる取組の促進を図る。
同事業では、永続的な文化の保存継承のため、上質な観光サービスを求める旅行者に対して、民間事業者による『文化資源等を活用した継続性の高い新たな観光モデルの創出』とともに、『自立的・持続的な仕組みにより,全国各地に波及させ自発性を育成させる構造の創出』を目指している。