令和の日本型学校教育を実現するためには、時代の変化に応じた質の高い教師を確保するためには、より一層の働き方改革の推進や処遇の在り方の検討を進めることに加え、教職を目指す学生や社会人に、現職の教師が前向きに取り組んでいる姿を知ってもらうことが重要。文部科学省では、こうした現状認識を踏まえ、「#教師のバトン」プロジェクトを新たに開始した。今年2月に公表した「『令和の日本型教育』を担う教師の人材確保・質向上プラン」を踏まえて実施するもの。
学校現場で進行中の改革事例などを教師が発信
同プロジェクトは、学校での働き方改革による職場環境の改善やICTの効果的な活用、新しい教育実践など、学校現場で進行中のさまざまな改革事例やエピソードについて、現場の教師や保護者らがTwitter等のSNSで投稿するもの。全国の学校現場の取組や、日々の教育活動における教師の思いを社会に広く知ってもらうとともに、教職を目指す学生・社会人の準備に役立ててもらう。
「#教師のバトン」のハッシュタグをつけた投稿をTwitterや特設フォームで募集し、プロジェクト公式Twitter等のSNSで発信する。同省では「あなたの学校や地域の教師の取組を遠く離れた教師に、ベテラン教師から若い教師に、現職の教師から教師を目指す学生や社会人に、学校の未来に向けてバトンをつなぐためのプロジェクト」であると説明。「教師や教師を目指す方のみならず、児童生徒や保護者、地域の方々の皆さんからの投稿、プロジェクトチーム一同、心よりお待ちしております」と、多くの人々の利用を期待している。
「『令和の日本型学校教育』を担う教師の人材確保・質向上プラン」では、教職の魅力を上げ、教師を目指す人を増やすことを謳っている。具体的な取組としては、教職の魅力の向上に向けた広報の充実をあげ、発信力の高い者による広報や教職の魅力向上の機運を高めるためのサイトの設置等により、広報の充実を図ることとしている。