萩生田光一文部科学大臣は3月26日の閣議後記者会見で、教師の養成・採用・研修等に関する制度や、教師の活躍事例など、教師を目指す学生や社会人に対する情報を一元的に提供するポータルサイトを来年度構築する意向を表明した。
質の高い教師を確保するためには、より一層の働き方改革の推進や処遇のあり方の検討を進めることに加え、教職を目指す学生や社会人に現職の教師が前向きに取り組んでいることが重要。そこで文部科学省では、今年2月に公表した令和の日本型学校教育を担う教師の人材確保・向上プランを踏まえ、「教師のバトンプロジェト」を行っている。
具体的には働き方改革による職場環境の改善や、ICTの効果的な活用、新しい教育実践など、学校現場で進んでいるさまざまな取組について、教師等に対してハッシュタグ「教師のバトン」を付けたSNSでの発信を呼び掛けている。さらに、教師から寄せられた投稿をプロジェクトの公式ツイッターで発信している。
ポータルサイトの構築は、これらの取組に加えて行うもので、同省では、教師の魅力がより多くの学生らに届き、一人でも多くの学生が教職を志すことを期待している。