農林水産省は、食品表示の充実や適切な表示等を通じ、食品に対する消費者の信頼を確保するため、食品関連事業者を対象に、▽新たな原料原産地表示制度 事業者向けオンラインセミナー ▽食品トレーサビリティの取組を推進する動画「事故対応、あなたの会社は大丈夫?」▽内部監査のポイントに関する研修動画「克服しよう!ヒューマンエラーと表示ミス」― の3種類の動画を作成した。これらの動画は、YouTube「食品表示・トレーサビリティ推進」チャンネルで公開されている。
動画の概要・ポイント
【新たな原料原産地表示制度 事業者向けオンラインセミナー】
平成29年9月1日に食品表示基準の一部が改正され、国内で作られた全ての加工食品に原料原産地表示を行うことが義務付けられたが、その経過措置期間は令和4年3月末に迫っている。
農林水産省では、期限までに食品事業者に新たな原料原産地表示制度に確実に対応してもらえるよう、同制度の概要や対応ポイントをまとめた事業者向け活用マニュアルを作成・公表している。
今回、このマニュアルに沿って制度を解説する動画が作成された。これから原料原産地表示への対応を始める事業者だけでなく、既に対応を進めている事業者にも社内教育の教材として使ってもらえるような内容となっている。
【食品トレーサビリティの取組を推進する動画「事故対応、あなたの会社は大丈夫?」】
この動画は、食品トレーサビリティの取組を推進するためのもの。食品トレーサビリティに取り組むメリットや、HACCPの衛生管理記録に合わせたプラスワンの対応で、容易にトレーサビリティができることなどが紹介されている。
【内部監査のポイントに関する研修動画「克服しよう!ヒューマンエラーと表示ミス」】
製造・加工、流通の過程で起こる「勘違い」、「うっかり」、「ドジ」といった、いわゆるヒューマンエラーに類する軽微なミスによる違反はなぜ起きるのか、そしていかに軽微なミスを防ぐのかがテキストと動画でとりまとめられている。事業者団体や社内での研修教材として活用できる内容となっている。