2021年1月28日 廃家電4品目の不法投棄は5.2万台 前年度から2400台減 環境省調査

環境省がまとめた令和元年度廃家電の不法投棄等の状況によると、令和元年度に全国の市区町村が回収した、不法投棄された廃家電4品目(エアコン、テレビ(ブラウン管式及び液晶・プラズマ式)、電気冷蔵庫・電機冷凍庫、電気洗濯機・衣類乾燥機)の台数(推計値)は、5万1800台(前年度5万4200台)で、前年度と比較して減少したことがわかった。品目ごとの割合は、エアコンが2.5%、ブラウン管式テレビが32.3%、液晶・プラズマ式テレビが24.7%、電気冷蔵庫・電機冷凍庫が23.9%、電気洗濯機・衣類乾燥機が16.7%であった。

不法投棄物を回収した1342市区町村において、市区・町・村の1万人当たりの不法投棄改修台数は、それぞれ、市区が3.7台、町が7.4台、村が14.5台であり、町村部で単位人口当たりの不法投棄改修台数が多い傾向がみられた。

不法投棄物を回収した場所別の実績台数は、ステーション等のごみ集積場所が1万3046台で最も多く、次いで、道路上(公道及び私道)が8248台、山林・森林公園・林道上が3686台の順に多くなっている。

廃家電4品目の不法投棄物の処理状況については、未回収の不法投棄家電が市中に残存している市町村は324件あり、その理由としては、回収が物理的に難しい(160件)、私有地で立ち入ることができない(176件)という回答が多く見られた。

廃家電4品目の不法投棄未然防止対策について、昨年度は9割以上の市区町村が不法投棄未然防止対策を講じている。具体的な対策としては、ポスター・チラシ・看板等による普及啓発や巡回監視・パトロールが多いが、住民や警察と連携した監視・通報体制を構築している市区町村も3割以上見られた。


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