総務省統計局はこのほど、令和3年1月1日現在における「丑(うし)年生まれ」の人口と「新成人」の人口を推計した。それによると、同時点の丑年生まれの人口は1066万人で、総人口1億2556万人(男性6110万人、女性6446万人)に占める割合は8.5%となっている。男女別にみると、男性は517万人、女性は549万人で、女性が男性より32万人多い。
丑年生まれの人口を出生年別にみると、昭和24年生まれ(令和3年に72歳になる人)が211万人で最も多く、次いで昭和48年生まれ(同48歳になる人)が203万人、昭和36年生まれ(同60歳になる人)が149万人などとなった。最も若い平成21年生まれ(同12歳になる人)は106万人で、昭和12年生まれ(同84歳になる人)より3万人少なくなっている。
総人口を十二支別にみると、子年生まれが1138万人で最も多く、亥年(1122万人)、丑年(1066万人)などが続いている。
新成人は124万人
この1年間(令和2年1月~2年12月)で、新しく成人に達した人口(令和3年1月1日現在20歳の人口)は124万人。前年からは、2万人の増加となった。
男女別でみると、男性は64万人、女性は60万人で、男性が女性より4万人多く、女性100人に対する男性の数(人口性比)は105.6人だった。
新成人の人口について、推計を始めた昭和43年からの推移をみると、人数が最も多かったのは、第1次ベビーブーム(昭和22年~24年)世代の昭和24年生まれが成人に達した昭和45年で246万人(総人口に占める割合は2.4%)。その後は減少に転じ、昭和53年には152万人となった。昭和50年代後半からは再び増加傾向にシフトし、第2次ベビーブーム(昭和46年~49年)世代が成人に達したときに200万人台(この世代では平成6年の207万人が最多)に浮上。平成7年に再び減少に転じて以降は減少傾向を続けている。
令和3年の新成人人口は124万人、総人口に占める割合は0.99%で、前年と比べ2万人増、0.02ポイント上昇と、それぞれ2年ぶりに上向きを示す形となった。また、総人口に占める割合は11年連続で1%を下回っている。