ケアプランの作成を支援するAIエンジン「ケアプランアシスタント」を開発しているウェルモが、β版のテストユーザーとなるケアマネジャーを募集している。
全国の居宅介護支援事業所が対象。12月中旬から2月中旬の間で都合の良い日に、1度だけ3時間ほど試しに使って欲しいという。現職のケアマネからフィードバックを得てソフトの改善につなげる狙いがある。
希望者は公式サイトのフォームから、あるいはメールで申し込む。インターネットに接続できるパソコンが必要。特に謝礼などはもらえないが、最新のツールをいち早くさわりたい人にとっては良い機会となりそうだ。
ウェルモはケアプランアシスタントを今年度内に正式リリースする予定。当初は今年秋までに提供を始める計画だったが、コロナ禍でこうしたテストマーケティングにも遅れが生じた。多くのユーザーに受け入れられるよう、今後も細部に磨きをかける努力を重ねる構えだ。
ケアプランアシスタントは主に第2表の作成に対応したクラウドサービス。AIは論理構造が適切な過去のアセスメント、ケアプランを学んでおり、医療などの専門知識も示される。ケアマネは提案された選択肢の中から利用者に適したものを選ぶ。そのうえで、個々のケースの特性などを踏まえて必要な修正を加える。
ウェルモは11日、AIやIoT、ICT、クラウド、ビッグデータ解析などの先端技術の実装を目指す一般社団法人日本ケアテック協会を、志を同じくする他社、介護事業者、有識者らと共に設立したと発表。サービスの質の向上や人手不足の解消、業務負担の軽減などを実現すべく、介護現場とテクノロジー企業とをつなぐ役割を担うと打ち出した。ケアテックの普及に向けた環境整備を図るため、介護報酬や運営基準などの見直しを含めた政策提言も行っていく方針だ。