介護福祉士を育てる大学や専門学校などの養成校へ今年度に入学した外国人留学生が過去最多にのぼったことが、日本介護福祉士養成施設協会が15日に公表した調査結果で明らかになった。
2037人だった昨年度より358人多い2395人。全体に占める割合は34.0%まで上昇した。協会は新型コロナウイルスの影響について、「日本語学校に通うなどして、もともと国内にいた留学生が多い。それほど大きく表れなかった」と説明した。
令和2年度介護福祉士養成施設の入学定員充足度状況等に関する調査の結果について、逆に日本人の入学者数は過去最少を記録。減少に歯止めがかからない状況が続いている。
協会が公表したデータは以下の通りだ。留学生はこの5年で9.3倍に増加。その恩恵で入学者の総数は2年連続で増えた。
養成校の施設数は大幅減。なかなか生徒が集まらない厳しい状況が背景にあるとみられる。入学定員数も768人減で過去最少を更新。定員減を要因に充足率は50%台を回復した。