農林水産省では、新型コロナウイルス感染症の拡大による影響が顕著な品目について、販売を促進するために国産農林水産物等販売促進緊急対策を実施しているが、その名称が「♯元気いただきますプロジェクト」に決定した。
事業内容の紹介やPR活動を展開
新型コロナウイルス感染症の拡大による外出自粛や輸出の停滞などにより、国産農林水産物等に在庫の滞留や価格の低下、売上げの減少等の影響が生じている。適正な出荷時期を逃した農林水産物等は、その価値を失ってしまい、「いのちを支える産業」の循環を次の世代へつないでいくことが困難となってしまう。
こうした状況を踏まえ、農林水産省は、影響が顕著な品目について販売を促進し、消費者に美味しく味わってもらう機会の提供、提案などを行うため、国産農林水産物等販売促進緊急対策を実施している。今回、そのプロジェクトの名称が「♯元気いただきますプロジェクト」に決定した。
今後は、このプロジェクトの事務局により、事業内容の周知や日本の食を担う生産者の声などの紹介、販売促進活動を後押しするキャンペーンの展開などのPR活動が行われる予定だ。
ロゴマークが決定 「食べること」がモチーフ
名称の決定と併せて、プロジェクトがより広く認知され、国産農林水産物等の販売が一層促進されることを目的とし、「食べること」をモチーフとした親しみのあるデザインのロゴマークも決定されている。さらに、プロジェクトのキャッチコピーが「あなたのひとくちが、ニッポンを元気にする。」となった。また、プロジェクトの推進役として女優の広瀬すずさんが起用されており、テレビCMやその他広報物への出演などの活動を通じて、プロジェクトのPRや国産農林水産物等の販売促進を進めていくとしている。
プロジェクトとしてのPR活動
8月4日には、プロジェクトの詳細や国産農林水産物等の販売促進を支援する事業などについて紹介する特設ウェブサイトが、「♯元気いただきますプロジェクト公式ウェブサイト」としてリニューアルオープンした。
加えて、公式インスタグラムアカウントも開設されており、日常の中にある食をテーマにしたライフスタイルや、普段顔が見えない生産者、食の担い手をテーマにした食の現場や料理のレシピなど、食にまつわる様々な情報を届けていくとしている。
このほか、プロジェクトでは、年間にわたって季節のイベント等に合わせた対象品目の販売促進キャンペーンを実施していく方針である。