スターバックスコーヒージャパンが今月13日に「南町田グランベリーパーク店」をオープンした。高齢者や障害者などが働きやすいよう、日本の店舗で初めて業務エリアをバリアフリー化した。
7日に発表した。カウンターの内側やバックルームは、車いすでの移動に必要な幅を確保。切り返しがしやすく、ストレスなく勤務できるよう設計したという。カウンターの一部には、座ったまま作業するスタッフのひざや前輪が入る空間を設けている。
客席も車いすやベビーカーが通りやすいレイアウトを採用。子ども連れがより自由に過ごせる多目的スペースも用意した。
この南町田グランベリーパーク店では、今月から月1回のペースで認知症カフェ「Dカフェ」も開催していく。町田市と協力し合うこの企画では、認知症の人やその家族と地域住民らが交流、情報交換を行う機会を作る。
スターバックスでの「Dカフェ」は2016年からスタート。町田市は公式サイトで、「当事者がより行きやすく、社会との継続した繋がりを持ってもらうことが目的。普段関わりのない地域住民が初めて認知症を知り、関心を持つ効果もある」と説明している。2017年からは市内の8店舗に場を拡げて実施してきた。
スターバックスは「お客様と地域を繋げるコミュニティハブとなる店舗を目指す」。南町田グランベリーパーク店では業務を限定した雇用や短時間勤務なども取り入れ、シニア世代の雇用も積極的に実践していく方針だ。