農林水産省はこのほど、令和元年度「こども霞が関見学デー」を開催した。今回は、大臣室の見学をはじめ、農林水産省の施策や業務を学べる企画や、日本の農林水産業や農村、農林水産物や食品への興味・理解を深めるような様々な企画が行われたが、7000人を超える来場者で大盛況となった。
「こども霞が関見学デー」は、文部科学省をはじめとした府省庁等が連携して、業務説明や省内見学などを行うことにより、親子の触れ合いを深め、子供達が夏休みに広く社会を知る体験活動の機会とするとともに、府省庁等の施策に対する理解を深めてもらうことを目的とした取組。平成12年度より実施されている。
今回は、8月7日と8日の2日間で開催されたが、農林水産省のほか、内閣官房、内閣府、宮内庁、公正取引委員会、警察庁、個人情報保護委員会、金融庁、消費者庁、復興庁、総務省、法務省、外務省、財務省、国税庁、文部科学省、厚生労働省、経済産業省、特許庁、国土交通省、気象庁、環境省、防衛省、会計検査院、国立国会図書館が参加。各府省庁等では、子供達を対象に広く社会を知る様々なプログラムが実施されたが、来場者数4万6952人で大きな盛り上がりを見せた。
農林水産省でも、▽大臣室、記者会見室を見学してみよう! ▽あそんでまなんでかんがえよう!農業と環境のつながり ▽食べ物をたのしく科学してみよう! ▽木のストローをつくろう ▽おうちでプチ農業体験!~育てて食べてみよう~ ▽しょうゆもの知り博士の出前授業 ▽ギョーさん、おさかなを知ろう!(さかなクンによるお魚セミナー)▽真珠をつかって、世界にひとつだけのドアプレートをつくろう! ▽かっこいいトラクターに乗ってみよう ― といったバラエティに富んだ企画など計40展示・イベントが実施された。
来場者数は2日間合計で7973人となったが、昨年度の7246名を上回り、会場は大盛況となった。また、来場者数は参加した府省庁等の中で最も多かった。
このほか、地方農政局等の地方出先機関や関係する独立行政法人等でも子供向けイベントが行われた。
バラエティに富んだ様々な企画を実施
企画の一つである「ジビエをもっと身近に!」では、ジビエについて詳しくなれるクイズや、ジビエ等を紹介するパネル展示、シカ角を用いたアクセサリー作成などの体験企画が行われた。
「楽しく学ぼう!農業遺産」では、農業遺産クイズが行われたほか、農業遺産認定地域の協力の下、「最上紅花による紅花染め体験」、「お茶の蘭字ぬり絵体験」といった制作体験等も実施された。
「田んぼの水はどこからやってくる?~360度動画で見てみよう!~」では、ダムなどの施設が臨場感ある360度動画で紹介された。
「棚田ってなぁに?」では、棚田の様々な役割が映像や模型で紹介されたほか、写真撮影や記念カード作成などの企画が行われた。