ヤフーは5日、前年と比べて最も検索数が急上昇した人物や作品、製品を表彰する「Yahoo!検索大賞2018」の結果を発表した。今年の顔にあたるパーソンカテゴリーの大賞は、アイドル部門と合わせて「King&Prince」が受賞している。
ミュージシャン部門では、今年9月に引退した「安室奈美恵」が昨年に続き2年連続で受賞。アスリート部門の受賞は、平昌五輪のフィギュアスケート男子シングルで五輪2連覇を達成した「羽生結弦」、声優部門では国民的アニメ「クレヨンしんちゃん」の主人公・野原しんのすけの声を新しく担当することが決まった「小林由美子」、作家部門は大家さんとの交流を描いたコミックエッセイ「大家さんと僕」が大きな注目を集めたお笑いコンビ・カラテカの「矢部太郎」だった。
カルチャーカテゴリーでは、第87回全国高校サッカー選手権で、大迫勇也選手のプレーに対して対戦相手の主将が発した「大迫半端ないって」が、6月のロシアW杯コロンビア戦で大迫選手が決勝ゴールを決めたことに影響を受け流行語部門にランクイン。ドラマ部門には、今年4月から9月まで放送された、永野芽郁さん主演のNHK連続テレビ小説「半分、青い。」が、アニメ部門では大川ぶくぶさん原作のナンセンスアニメ「ポプテピピック」が受賞している。
プロダクトカテゴリーでは、平昌五輪で女子カーリングの日本代表チームが、“もぐもぐタイム”に食べていたことで話題になり、注文が殺到した「赤いサイロ」がスイーツ部門を受賞。家電部門は「iPhone 8」が昨年9月の発売以来、勢いを維持しつつ受賞した。4月にはレッドカラーの「(PRODUCT) RED Special Edition」が登場して注目を集めたほか、iPhone最新モデルが発売された今年9月には、再度検索数が急上昇。一緒に検索されたワードに「X 違い」があがるなど、最新モデルとスペックなどを比べるために検索が増えたと推測されている。
47都道府県別の部門賞を決めるローカルカテゴリーでは、高校野球の根強い人気が示される形となった。県大会の速報や結果を検索するため、岩手県は「岩手県高校野球」が、山形県は「山形県高校野球」が、群馬県は「群馬県高校野球」が、長野県は「長野県高校野球」が、石川県は「石川県高校野球」が、静岡県は「静岡県高校野球」が、兵庫県は「兵庫県高校野球連盟」が、島根県は「島根県高校野球」が、熊本県は「熊本 高校野球」が、宮崎県は「宮崎県高校野球連盟」が受賞。さらに、秋田県は県立金足農業高校野球部が準優勝する原動力となった「吉田輝星」が、三重県と大阪府は本大会に出場した「白山高校」と「大阪桐蔭」がランクインした。プロスポーツでは、埼玉県で西武ドームを本拠地とする「西武ライオンズ」が、山梨県と新潟県、佐賀県、長崎県では、それぞれに拠点を置くプロサッカークラブに関連して「ヴァンフォーレ甲府」、「アルビレックス新潟掲示板」、「サガン鳥栖掲示板」、「Vファーレン長崎」が受賞している。変わり種は、岐阜県、香川県、愛媛県、高知県、福岡県、大分県の6地域で受賞した「いきなりステーキ」。ヤフーは福岡を除く5県が年内に初出店したことが要因ではないかと分析している。