ソフトバンク㈱(本社:東京都港区、宮内 謙代表取締役社長執行役員兼CEO)と東京大学先端科学技術研究センター(所在地:東京都目黒区、神崎亮平所長)は、昨年4月から1年間実施した障がい児の学習・生活支援を行う実践研究プロジェクト『魔法のプロジェクト2020~魔法のMedicine(メディスン)~』の成果をまとめたICT活用事例報告書を発行した。
報告書は、「魔法のプロジェクト」のウェブサイトで公開しており、障がい児の学習・生活支援におけるICT(情報通信技術)の具体的な活用方法や効果について紹介している。
報告書では、タブレットや人型ロボット「Pepper」、スマートスピーカーなど、ICTの活用によって障がい児の学習や生活をどのように支援できるかについて、「魔法のプロジェクト2020~魔法のMedicine~」の協力校が取り組んだ実践研究事例をまとめている。
GIGAスクール構想で重要性増す、特別支援学校のICT活用
2020年度版の特徴は、新型コロナウイルス感染症の影響による休校や分散登校のため、学校での授業が実施できない期間に、教員らがICTの活用を含むさまざまな工夫により課題を乗り越えた実践例が収録されていること。遠隔授業や動画の共有、宿題の工夫など、ICTの利活用を交えた新しい学び方が増えたという。
また、文部科学省が旗振り役となって進めているGIGAスクール構想により、小中学校、特別支援学校には1人1台のタブレットの配備が進み、個に応じた学びが重視されている。特別支援教育でのICT活用の役割が、より重要性を増している現状が浮き彫りとなった。
報告書は「魔法のプロジェクト」のウェブサイト(https://maho-prj.org/)からダウンロードできる。