早稲田スポーツの「喜び」最大化へ
早稲田大学は、2022年に野球部らラグビー部といった同大の運動部活動〝早稲田スポーツ“が125周年を迎えるにあたり、「早稲田スポーツ BEYOND 125 プロジェクト」を実施することを決定した。
2022年は早稲田大の前身である東京専門学校に体育部(現・競技スポーツセンター)が設置された1897年から125年目にあたる。同大では、体育各部をこれまで「体育局」、現在では「競技スポーツセンター」で統轄し、また2014年には「早稲田アスリートプログラム」を開始するなど、文武両道を体系的に推進。社会を支えるグローバルリーダーを輩出して大学スポーツの新たなモデルとなることや、スポーツ界やより良き社会発展へ貢献することを目指してきた。
しかし、昨今、「早稲田スポーツ」や「大学スポーツ」を取り巻く状況が大きく変化するなかで、「早稲田スポーツ」全体としての戦略不在やブランド育成の課題も抱えてきたという。
そこで、2022年を『早稲田スポーツ第二世紀始まりの年』として、今回、「早稲田スポーツ BEYOND125プロジェクト」を展開することとした。
プロジェクトの全体戦略として、早稲田大がわが国大学スポーツの変革をリードし、ステークホルダーの喜び(バリュー)を最大化するため、学内外の一体感を醸成し、「早稲田スポーツ」の基盤強化を目指す。
2020年は、同プロジェクトの『フェーズ0』(=キックオフ)として、「体育各部共通ロゴ」を制定した。また、体育各部学生が出演するプロジェクト動画を制作することで、学内外における一体感の醸成に取り組んだ。
今年は事業の「フェーズ2」
2021年から2025年は、プロジェクトの『フェーズ1』として、マーチャンダイジング、クラウドファンディング、スポーツギフティングの各プラットフォームの整備を進めます。これらのプラットフォームを通じて、また「早稲田スポーツ」の一体感、ファンエンゲージメントを深化させることを目指す。
マーチャンダイジング強化については、株式会社アシックス及び株式会社アシックスジャパンとの組織的連携に関する基本的協定を3月1日付で4年間更新。また、北米以外の大学としては初めて、国内大学としても初めて、スポーツライセンスグッズ販売のグローバルリーダーであるFanatics Inc.(ファナティクス)の日本法人ファナティクス・ジャパン合同会社と協業することも決定している。
プロジェクト動画は早稲田スポーツの伝統を継承しながら、ポストコロナ、ポスト東京2020での大学スポーツの変革をリードすること、早稲田スポーツの新たな125年の革新を目的としたもの。動画は、早稲田スポーツの進化と革新をテーマとした「甦える大隈重信編」と、早稲田スポーツの栄光と努力をテーマとした「エンジの誇りよ、加速しろ。編」の2点となる。