順天堂大学医学部眼科学講座の猪俣武範准教授らの研究グループは、昨年8月から公開していている花粉症予防のためのスマートフォンアプリケーション『アレルサーチⓇ』にデジタル通貨を用いた研究協力の謝礼金支払いシステムを導入した。研究協力の謝礼金をデジタル通貨を用いて支払う世界初のスマホアプリを用いた臨床研究。アレルサーチの開発には、患者や市民委員を公募して意見交換会を実施した。花粉症の当事者や家族の視点を導入しながら進める「患者・市民参画(PPI)」という考え方を採用。研究者だけでなく、患者・市民にとって価値あるアプリを目指している。
アレルサーチは、順天堂大医学部眼科学講座による花粉症研究ビッグデータの基盤となるアプリ。花粉症に関する自覚症状アンケートや目の赤みの画像診断、生活習慣等に関するユーザーの情報を収集することにより、多様な花粉症症状の層別化や発症要因の解明などの研究に役立てることを目的としている。
研究参加の条件はアプリで質問に答えるだけ
アレルサーチで花粉症レベルのチェック・生活の質(QOL)チェック・労働生産性チェックに1日ですべて回答すれば誰でも参加可能。予定人数に到達するまで応募条件達成者の先着順で謝礼支払い対象者を決定する。