2021年3月17日 東大、赤門脇トイレのデザインコンペを開催

                                   最優秀賞に輝いたデザインプラン「ひとのトイレ」

 

東京大学のキャンパスの象徴である「赤門」。東大では、赤門の前にあるトイレを改善することから、この機会を大学キャンパスが兼備すべき公共性や保健性を考える機会として捉え、同大に所属する学生・研究員から広くアイデアを募る『(仮称)赤門脇トイレ』デザインコンペションを実施した。

コンペには、学内から63点の応募案が寄せられた。小規模ながらもインクルーシブな社会を象徴する施設として、このトイレを考えてみようという難しい課題に加え、最優秀賞の応募案が実施設計に展開することから、実際の使用を見据えたリアリティも求められた。

審査はコロナ禍であったため、すべてオンラインで実施。一次審査で選出された7組によるプレゼンと質疑応答を含めた二次審査の結果、最優秀賞に新領域創成科学研究科修士課程1年の木村七音流さんらの作品「ひとのトイレ」が選ばれた。また、優秀賞には3点が選出された。

最優秀賞の「ひとのトイレ」は、一見単純な形の建築物に見えるが、多様な使用者に対する綿密な配慮に基づいて、機能も形も異なる三つのの便房を組み合わせたプラン。審査は国立競技場などの設計で知られる隈研吾東大特任教授らが担当し、このプランに対して、「次代のパブリックトイレの一つの形を示した」と高く評価。優れて創造的なオリジナルな提案とした。

 

 

 

 


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