萩生田光一文部科学大臣は、3月9日の閣議後会見で、12日に開催される第11期初となる中央教育審議会総会で、大学教育の質保証のあり方に関する議論を要請する意向を示した。前期同様、魅力ある地方大学を実現するための支援方策などについても審議する方針。
昨年来のコロナ禍で、各大学ではオンライン教育が行われているが、学生からは肯定的に捉える意見が寄せられる一方、「オンラインは自分が目指している大学とは違う」「実技実習が少なく不安に思っている」という声が寄せられていることを踏まえ、学修者本位の大学教育のあり方を見つめ直す。
教員の働き方と教える内容「変えるとき」
また、初等教育分野では、文部科学省が実現を目指している「令和の日本型学校教育」を担う教員の養成、採用、研修のあり方などについて意見を交わす方針。新年度から児童生徒一人一台情報端末の配備や、35人学級がスタートする。萩生田大臣は、新たな中教審の審議期間を、「これらを車の両輪として、教員の働き方を変え、教える内容も、教え方も含めて変えていかなくてはならない大事なとき」であるとし、幅広い議論を求める意向を示した。