小林 誠高エネルギー加速器研究機構(KEK)特別栄誉教授と故・益川敏英京都大学名誉教授は、この宇宙にはなぜ物質だけが残り、反物質は見当たらないのかという大きな謎に深く関わる理論、いわゆる「小林・益川理論」を提唱した。この理論はKEKで行われたBelle実験で実証し、両教授は2008年、ノーベル物理学賞を共同受賞した。
KEKでは論文発表から50年の記念講演会を、2月18日㈯午後1時から3時40分まで一橋大学一橋講堂で開催する。2部構成で、第1部では理論提唱当時の様子を小林博士が講演。また、東京大学カブリ数物連携宇宙研究機構長でカリフォルニア工科大学フレッド・カブリ校教授の大栗博司博士、山内正則KEK機構長も講演する。第2部では、若い世代に向けてパネルディスカッションを行う。