2022年4月11日 【順天堂大医院】超音波センター開設 ~効率的かつ質の高い診療の提供を行うために、超音波検査を集約化

■ポイント□

○センター化で効率的運用が可能に

○スタッフが意見交換しながら検査、技術のレベルアップに

 

順天堂大学医学部附属順天堂医院は、同病院1号館2階に開設した。同院ではこれまで、超音波検査は診療科ごとで分散して行ってきたが、各診療科の超音波検査をセンター化することで、検査に関わるスタッフと超音波装置の効率的な運用が可能となる。検査数の増加を図るとともに、病気の早期発見、早期治療に貢献するとともに、超音波検査を行うスタッフが意見を交換しながら検査をすることで、技術のレベルアップにも繋がることが期待される。

超音波検査は人間の耳には聞こえない高い周波数の音波を対象物に当ててその反響を映像化する画像検査法。超音波検査は体に負担のない検査法で、さらにレントゲン検査などとは異なり放射線に被曝することもない。

腹部超音波検査では一般的には肝臓・胆のう・膵臓・脾臓・腎臓・脈管系(下行大動脈・下大静脈・腎動脈)などの腹腔内臓器を調べる。時に骨盤内臓器(膀胱・前立腺・子宮・卵巣)も観察する。

超音波検査の際には検査用ベッドに横になってもらい、皮膚にゼリーを塗りプローブを当てながら行うもので、検査時間はだいたい10~20分くらい。

超音波センターは、患者さんがアクセスしやすいように消化器内科や消化器外科の外来と同じフロア(1号館2階2D)に近接して設置し、全体で108平方メートル、検査ブースは9室。受付の先に検査ブースが並び、ブース内には超音波装置と検査用ベッドがある。部屋の左側には医療情報端末と高精細モニターが置かれており、電子カルテと画像を参照しながら検査を実施することができる。

また、検査ブースとは別に報告書作成スペースがあり、超音波検査実施後、スタッフは検査ブース内にとどまらず、このスペースに出て報告書を作成することができる。検査終了後速やかに別のスタッフが次の検査を始めることが可能で、その結果、検査ブース内で報告書を作成する場合と比べて約1.5倍の検査を実施できることになる。

さらに、予約外や緊急での検査依頼についても迅速に対応できる体制を構築している。


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