2022年6月27日 【順天堂大】練馬病院が女子美大と共同 院内にヒーリングアートを設置

 

順天堂大学医学部附属練馬病院は、総合小児科外来の診察室ドアや小児病棟の壁にさまざまなヒーリングアートを設置した。来院、入院する子どもたちが抱える大きな不安を少しでも和らげるために、ヒーリングアート分野で見識がある女子美術大学の協力を得て、ヒーリングアート「紙の国のパレード」「動物たちの森のパーティー」を院内に設置した。

ヒーリングアート(癒しの芸術)は、病院の小児病棟や介護福祉施設を中心に、アートの設置による心の安らぐ空間づくりを目的としたプロジェクト。白く無機質な病院の環境を、アートによって改善していきたいというコンセプトで始まった。

順天堂大練馬病院では、改修工事を経て小児病棟・総合小児科外来をリニューアルした。真っ白なドアや壁、大きな部屋番号は清潔感があり、明るい印象の建物となったが、小児科のスタッフには、〝もっと子どもたちが安心して治療を受けられるような環境にしてあげたい〟という想いがあった。

また、病棟でも、親に会えないことから子どもたちが抱える不安を解消して、慣れない入院生活の中で少しでも楽しみを与えてあげたいと考えていたという。

医療・健康・スポーツの分野に強みを持つ順天堂大と芸術・癒し・デザインの分野に秀でた女子美術大は平成27年5月に連携・協力に関する基本協定を締結。この協定に基づき、「佐藤志津・小川秀興賞」を毎年表彰するとともに、双方の特長を活かし、ヒーリングアート・癒し・スポーツメンタルなどを切り口としたさまざまな分野、領域での連携協力や、新たな取り組みに挑戦している。佐藤志津・小川秀興賞受賞作品は、ヒーリングアートとして1年間、順天堂大本郷・お茶の水キャンパスに展示している。


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