2022年3月28日 【順天堂大】地下鉄での音楽聴取で難聴リスク高まる ノイズキャンセリング機能で回避可能

ポイント□

○地下鉄内での音楽聴取によって高まる〝スマホ難聴〟リスク

○若者に増加、WHOが警鐘

○イヤホンのノイズキャンセリング機能が難聴予防に有用

 

順天堂大学の研究グループは、各種イヤホン装着時の音楽聴取の実験から、地下鉄の騒音環境下での音楽聴取は難聴リスクを高め、ノイズキャンセリング機能によって難聴リスクが回避できることを明らかにした。ノイズキャンセリング機能は、内部回路による信号処理によって発生させた逆位相の音を重ねて周囲の音を打ち消す仕組み。

娯楽性難聴は騒音性難聴のひとつで、ナイトクラブ、ディスコ、パブ、コンサート、スポーツ観戦、フィットネスクラスなど娯楽施設での騒音曝露や音楽プレーヤーなどの娯楽機器での過大音聴取で引き起こされる難聴である「娯楽性難聴」。現在、イヤホンを介した音楽聴取によるこの疾患は若者に増加しており、世界保健機構(WHO)が警鐘を鳴らしている。この研究により、この疾患の予防策としてイヤホンのノイズキャンセリング機能が有効であることが証明された。社会生活に重要な〝聴こえ〟の健康維持につながるもので、研究成果はJournal of Audiology & Otology オンライン版に3月24日付で公開された。

この研究成果は、順天堂大医学部附属順天堂東京江東高齢者医療センター耳鼻咽喉科の池田勝久特任教授と電気通信大学大学院情報理工学研究科の小池卓二教授、順天堂大医学部耳鼻咽喉科学講座・リハビリテーション室の保科卓成言語聴覚士らによるもの。


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