2022年12月13日 【順天堂大】南足柄市と唾液を用いた認知機能検査の実証実験を実施~唾液中の細菌と認知機能との相関をAIで診断~

順天堂大学大学院医学研究科難病の診断と治療研究センター(研究代表者:赤澤智宏教授)は神奈川県南足柄市と11月28日から12月1日にかけて、南足柄市に住む70歳以上の高齢者を対象に唾液の採取と認知機能検査を行い、唾液中の細菌(マイクロバイオーム)と認知機能検査の結果との相関性についてAIを用いて診断する実証実験を同市で実施した。この実験には、楽天グループ㈱会社も参加者への謝礼品の提供等で協賛している。

人口の高齢化に伴い認知症の患者数と有病率の増加が大きな課題になっている。国内の認知症有病率は、2012年の時点では65歳以上人口の7人に1人(15.0%)だったが、2025年には5人に1人(20.6%)、さらに2060年には3人に1人(有病率34.3%)と急激に増加すると予想されており、簡略で効率的な認知症の診断・治療方法の開発が喫緊の課題といえる。

このような課題に対応するため、順天堂大大学院医学研究科難病の診断と治療研究センターでは、唾液を用いた認知症の診断技術の開発に取り組んでいる。

今回は、南足柄市の協力のもと、唾液の解析による認知機能診断の有効性を評価する実証実験を同市在住の高齢者を対象にして実施した。


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