学校法人関西医科大学附属病院(大阪府枚方市)は、㈱インテグリティ・ヘルスケア(東京都中央区)が提供するオンライン診療システム「YaDoc Quick」を用いて、8月16日から「オンライン・セカンドオピニオン外来」を設置し、サービスの提供をスタートした。
これにより厚生労働省・経済産業省・総務省が策定した医療情報を電子的に扱う際の安全管理指針3省2ガイドラインに準拠した形で、全国どこからでも同大附属病院に所属する各領域専門医に異なる角度から医学的知見を相談することが可能となった。ZOOM社のビデオ通話で、同大病院の専門医に相談することができる。
セカンドオピニオンは、すでに診療を受けている医師(主治医)、以外の医師に求める〝第二の意見〟で、わが国でもインフォームドコンセントの浸透とともに普及が進んでいる。また、同じ病気でも医師によって治療方針が異なる場合もあり、自分がどんな治療を受けるのかに自らの意思を反映させたいという患者のニーズは、これからも高まっていくと予想される。
こうした状況を受けて同大は、従来からある対面型のセカンドオピニオン外来を拡充させ、地域に縛られない「オンライン・セカンドオピニオン外来」を設置することとした。これは、関西地方において2番目となる導入例で、比較的利用が進む関東地方と同様、今後利用者の増加が見込まれる。
対象者は治療方法で迷っている人や、他に治療方法があるかどうかを確認したい人など。相談時間は60分までで、相談料金は税込み4万4000円。