長崎大学では、傑出した人材育成を目指した独自の修学支援、さらに教育・研究の幅広い支援を目指し運用する西遊基金への協力を呼びかけている。同基金への寄附実績は今年6月末現在、9663件で2億4574万9739円にのぼる。また、生活困窮学生や留学生への支援、新規入学留学生に対する滞在費支援などの事業を行う基金の安定的確保を図るため、毎年度一定額を支援する西遊サポーターへの登録も要請している。
同大によると、西遊基金から生活困窮学生への支援総額は4175万円に及ぶ。令和2年度に新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、アルバイト収入激減などで生活が困窮している学生581名に、1人当たり3万円/月を最長2カ月間支給した。令和3年度も引き続き、コロナ禍による影響で困窮している学生232名に、食費や教材費に充ててもらうため、1人当たり500円/日を3カ月間、生協クーポン券として支給する支援を実施した。
留学生への支援総額は500万円に達する。民間宿舎や長崎大留学生宿舎への入居を希望する留学生に対し、保険料補助や賠償責任・火災保険料補助を行い、安心して生活できるように支援している。
また、留学生同士や留学生と日本人学生・関係団体等との交流により親睦を深め有意義な時間を過ごせるように、外国人留学生交流の集い、長崎平和学習、料理交流会等の開催及び支援を行っている。
また、新規入国留学生に対する滞在費等支援総額は300万円で、新型コロナウイルス感染拡大防止のために国内一時待機を余儀なくされた新規入国留学生に対し滞在費等支援を実施した。
今年度はこうした支援事業に加え、プラネタリーヘルスに関する学生の取組への支援なども実施する予定。