2022年10月13日 【金沢工大】松井研究室が開発した「コード化点字ブロック」がグッドデザイン賞受賞

 

金沢工業大学情報工学科の松井くにお研究室(指導教員:松井くにお教授)が開発した音声情報提供システム『コード化点字ブロック』が、2022年度グッドデザイン賞を受賞した。金沢工大のグッドデザイン賞受賞は2009年の「月見光路」、2015年の「しお・CAFÉ」に続いて3度目。表彰式はグランドハイアット東京(東京都・港区)で11月1日に行われる。

松井研究室が『コード化点字ブロック』の開発を始めたのは2018年。金沢工大が金沢市とAI技術地域展開検討会を設立したことをきっかけに、「金沢市AI技術地域展開モデル事業」の選定を受け、AI技術を使った視覚障がい者向け歩行サポートシステムの開発がスタートした。

このシステムは、点字ブロックの25個ある点に色をつけた『コード化点字ブロック』をスマートフォンのアプリで読み込むことで、音声情報を提供するもの。視覚障がい者の方が誘導情報を選択できるだけでなく、観光客や外国人に向けの観光情報を提供することも可能。

コード化点字ブロックは、歩行者の進行方向によって異なる情報の提示が可能で、1枚の点字ブロックにつき2の25乗で約3000万種類、さらに4方向あわせて1億3421万7728通りの情報提示が可能。

香林坊前交差点付近の『コード化点字ブロック』。リング状にマークを施すことで、マークが摩耗しにくくなるよう改良している。スマートフォンアプリをダウンロードすることで誰もが利用できる。


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