国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構と、一般財団法人光科学イノベーションセンターは、両者が共同して仙台市の東北大学青葉山新キャンパス内に整備を推進している次世代放射光施設の愛称を英語表記「NanoTerasu」、日本語表記「ナノテラス」とすることを決定した。
愛称を広く募集していたもので、「NanoTerasu:ナノテラス」という愛称は、次世代放射光施設が研究や観察の対象としている、物質の「ナノ(10億分の1)の世界」を示し、さらに放射光がナノの世界を明るく照らして観察する強力な光であるという、施設の大きな特徴を良く表している。
また愛称応募者から「日本神話で世の中を照らす「天照大御神」(あまてらすおおみかみ)のように、この施設で行われる研究やその成果が、世界の学術や産業にも豊かな実りをもたらして欲しいという願いから付けた」という説明も選考された理由。
愛称は、6月6日に文部科学副大臣、宮城県知事、仙台市長、東北大学総長、東北経済連合会会長らが出席した愛称披露式で披露され、永宮正治愛称選考委員会委員長から応募者に感謝状が贈られた。
また愛称が決定したことから、今後シンボルマークとロゴについても広く募集を開始する予定。