□ポイント■
〇東大阪特産の「オカワカメ」、旬の「夏ミョウガ」を用いた農学部生考案のオリジナルメニューを病院食として提供
〇近畿大薬学総合研究所とアンチエイジングセンターが機能性評価研究を行う食材を使用
〇学生は栄養学だけでなく楽しい食事環境を提供する方法について実践的に学ぶ
近畿大学農学部(奈良県奈良市)食品栄養学科は、近畿大学奈良病院(奈良県生駒市)の入院患者様の食事メニューとして、学生考案のオリジナルメニューに手作りメッセージカードを添えて提供する。8月18日に東大阪特産の「オカワカメ」を、21日には今が旬の香味野菜「夏ミョウガ」を、食材として使用したオリジナルメニューを提供する。
近畿大農学部食品栄養学科では、病院食の質の向上を目的に、平成28年(2016年)4月から近畿大奈良病院と連携して、入院中の患者を対象とした「食事満足度向上プログラム」を実施している。
今回は、近畿大薬学総合研究所とアンチエイジングセンターが機能性評価研究を行う「オカワカメ」と「夏ミョウガ」を使用し、農学部食品栄養学科の学生が奈良病院栄養部スタッフの指導のもと、オリジナルメニューを考案した。
オカワカメは「オカワカメの酢の物」として、夏ミョウガは「野菜と冷しゃぶのさっぱりミョウガ」として提供する。また、提供時には学生手作りのメッセージカードを添えるなどして、入院生活に季節感と彩りを与える楽しい食事環境づくりをサポートする。
オカワカメは、熱帯原産のツル性の多年草。別名「雲南百薬(ウンナンヒャクヤク)」とも呼ばれるように、ミネラルやビタミンを豊富に含む、非常に栄養価の高い野菜。茹でるとぬめりが出て、海藻のワカメと食感が似ていることからこのような名前が付いた。
今回使用するオカワカメは、JAグリーン大阪(大阪府東大阪市)から提供を受けたもの。JAグリーン大阪では〝海のない東大阪でワカメがとれる〟をキャッチフレーズに、オカワカメを東大阪の特産品にすることを目的として様々な取り組みを行っている。