近畿大学農学部(奈良市)は、奈良県平群町と、オリジナル菓子の直営店を展開する㈱奈良祥樂(奈良県斑鳩町)との産官学連携により、農学部生が生産したサツマイモを使った芋かりんとう「へぐりんとう」を企画・開発した。12月21日㈫から、道の駅 大和路へぐり くまがしステーションなどで数量限定により販売する。サツマイモの甘みを生かした芋かりんとうで、農学部生がサツマイモの生産と商品名の考案を、文芸学部生がパッケージのデザインを担当。学生は農産物の生産から加工、流通、販売までを実学で学び、アグリビジネス(農業関連産業)のプロを目指す。
近畿大農学部農業生産科学科は、「アグリビジネス実習」(実習主担当:大石卓史准教授)の一環として、奈良県平群町、㈱奈良祥樂と連携し、サツマイモを使用した芋かりんとう「へぐりんとう」を企画・開発した。サツマイモの甘みを生かしつつ、食べやすい短冊形に仕上げた芋かりんとうで、サツマイモ、こめ油、粗糖などの原材料には、すべて国産のものが使われている。
商品化にあたり、アグリビジネス実習を受講している農学部農業生産科学科の3年生がサツマイモ(生産地:奈良県平群町、品種:金時いも)の生産と商品名の考案を、文芸学部文化デザイン学科(担当:後藤哲也准教授)の3年生がパッケージデザインをそれぞれ担当した。
パッケージは、かりんとうの形や芋の色をさまざまなパターンで表現した、どの世代にも受け入れられるようなモダンで和風のデザイン。㈱奈良祥樂や平群町役場関係者とともに、商品のメインターゲットや販売方法、商品名、パッケージデザインなどについて打ち合わせを重ね、今回の商品化が実現した。