2022年2月28日 【近畿大】規格外近大マダイ稚漁を用い「ふりかけ」開発 コロナ禍での栄養不足を解消

 

近畿大学農学部(奈良市)は、コロナ禍でも〝食事を楽しく〟〝自然に健康になれる持続可能な食環境づくり〟を目的に、未利用食材を活用した「近大ふりかけ」を開発した。令和4年(2022年)3月1日から、同大奈良キャンパス(奈良市)内の食堂、近畿大奈良病院(奈良県生駒市)、近畿大附属幼稚園(奈良県奈良市)に試食品として配布する。このふりかけ開発は、近畿大が全学を挙げて取り組んでいる「〝オール近大〟新型コロナウイルス感染症対策支援プロジェクト」の一環として実施している。

コロナ禍で食環境が大きく変化し、単身高齢者や休校中の児童など自ら食事を作ることが難しい人は、栄養摂取の偏りが生じるリスクが高い状況にある。

農学部食品栄養学科では、「〝オール近大〟新型コロナウイルス感染症対策支援プロジェクト」の一環として、コロナ禍でもバランスよく栄養を摂取できるよう、カルシウムや鉄などの有効な食品成分を組み合わせた「近大ふりかけ」を開発した。

原材料には、近畿大水産研究所の養殖過程で出る規格外のマダイ稚魚や、近畿大附属農場で生産された近大みかんの皮などを使用している。こうした未利用食材を用いることで、食品ロスを防ぐとともにSDGsの目標3「すべての人に健康と福祉を」、同目標12「つくる責任つかう責任」の達成に貢献する。今後、『近大ふりかけ』の販売を通じて、SDGsを取り入れた持続可能な次世代の食環境づくりの普及啓発を目指している。

農学部食品栄養学科の学生が主体となり商品開発を行い、製造は日本で初めてふりかけ商品を開発した田中食品株式会社に委託した。パッケージデザインにも農学部生が関わっており、コロナ禍で希薄になりつつある人と人との関係を「近大ふりかけ」を通じてつないでいきたいという思いを「結び目」で表現した。

まず試食品として、奈良キャンパス内の食堂、近畿大奈良病院、近畿大附属幼稚園へ配布し、試食した人にインターネットでアンケートを行って、集めた意見を商品化の参考とする。


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