2023年3月20日 【近畿大】脱コロナへ!学生が感染対策用パーテーションの再利用法を考案 廃棄プラスチックからのリユースで「思い出のパスケース」を製作

■ポイント□

○経営学部生がプラスチックメーカーと共同で廃棄プラスチックを再利用したパスケースを製作

○思い出の動画をQRコードにしてプリントしたパスケースを、卒業する先輩へプレゼント

○学生は、廃棄プラスチックの回収から加工、デザインまで携わり、製品開発を実学で学ぶ

 

近畿大学経営学部(大阪府東大阪市)キャリア・マネジメント学科准教授 松本 誠一ゼミとプラスチックメーカーのサナダ精工㈱(大阪府南河内郡千早赤阪村)は、脱コロナによって廃棄される予定だった感染対策用のパーテーションを再利用して、パスケースを共同製作した。パスケースには、学生の考案で思い出の動画を共有するQRコードをプリントし、3月18日に行われた近畿大の卒業式で、お世話になった先輩にプレゼントした。

経営学部の松本ゼミでは、「価値共創マーケティング」を研究テーマとして、これまでさまざまな企業や自治体とともに産官学連携の取り組みを行ってきた。今回、脱コロナで大量に廃棄される可能性がある感染対策用パーテーションに着目し、SDGsの観点から脱コロナで起こる環境問題の解決に向けた取り組みを行った。

廃棄プラスチックの活用法を検討する中で、卒業する先輩へのプレゼントとして、実用性があり、プラスチックの材質を生かすことができるパスケースの製作を企画し、昨年8月からサナダ精工㈱と共同開発を行っている。

学生は、学内で廃棄プラスチックの回収を行うとともに、デザインの考案や近畿大のモノづくり拠点である「THE GARAGE」での加工にも挑戦した。また、卒業する先輩たちへの想いが詰まった動画を製作し、QRコードにしてパスケースにプリントした。今後は、活動内容や製品の製作過程、プロモーションについて、学生が運営するInstagram(https://www.instagram.com/monodukuri_lab/)で発信する予定。


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