2022年1月28日 【近畿大】短大生開発の「サメ革バディバッグ」が販売開始 被災地支援や魚類残滓廃棄回避

 

近畿大学短期大学部商経科准教授 頭師暢秀(ずし のぶひで)ゼミの学生らが、東日本大震災の復興に貢献するサメ革専門のレザーブランド「アトリエシャーク」(神戸市)と連携して、機能性小型バッグ〝Shark skin Buddy bag-Peg from mother sea〟(サメ革バディバッグPeg(ペグ))を共同開発した。1月14日からクラウドファンディングサイトMakuakeで国内販売している。

ニューヨーク・ソーホーでの展示販売会を経て、デザインと機能を進化させ、クラウドファンディングサイトMakuakeで国内での販売を開始したもの。宮城県気仙沼市産ヨシキリザメのレザーを使用することで、被災地の復興と産業活性につなげることとしている。学生は研究を反映したテストマーケティングや販売の経験だけでなく、被災地支援や魚類残滓廃棄に関するエシカルな商品を企業と開発する機会を得る。

外装には汚れに強い生地と宮城県気仙沼市産のヨシキリザメを原料とするレザーが使われており、軽量かつ防滴性と耐久性に優れている。日常、非日常を問わず、常時携帯するものをコンパクトに収納でき、さらに災害などの緊急時やアウトドアシーンで役立つよう、ファスナーの引き手部分に緊急ホイッスルを、ショルダーストラップには強度の高いロープ状のツール〝パラコード〟を採用した。

ヨシキリザメの革は世界最高品質として注目を集める素材だが、加工等の難しさや取扱業者の少なさを理由に多くが魚類残滓として廃棄されている。加工の問題を解決して商品化することで、東日本大震災の被災地である気仙沼市の地元産業振興に繋がる。

また、廃棄される素材を活用することで、SDGsの目標「12.つくる責任 つかう責任」「14.海の豊かさを守ろう」の達成にも貢献します。この商品を通して、良質なモノを大切に使う、ミニマルでエシカルな生活スタイルを提案する。


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