近畿大学農学部(奈良県奈良市)食品栄養学科は10月12日、近畿大奈良病院(奈良県生駒市)の入院患者様の病院食として、学生が曽爾村と共同開発したオリジナルトマトソースを用いたメニューを提供する。今回の取組は、農学部と奈良病院の「食事満足度向上プログラム」と、「〝オール近大〟新型コロナウイルス感染症対策支援プロジェクト」の一環として実施する。
農学部食品栄養学科では、病院食の質の向上を目的に、平成28年(2016年)4月から近畿大奈良病院と連携して、入院中の患者様を対象とした「食事満足度向上プログラム」を実施している。さらに、「〝オール近大〟新型コロナウイルス感染症対策支援プロジェクト」の一環として、地場産農作物を病院食として提供することで地域貢献を目指している。
近畿大奈良病院では、毎月12日を『近大プレートの日』とし、近畿大農学部や附属農場に加え、近畿大と包括連携協定を締結している市町村で生産された農産物等を病院食に活用する取り組みを令和元年(2019年)7月から実施している。
今回、農学部農業生産科学科(農業経営経済学研究室)と奈良県曽爾村役場が運営するシェアキッチン『そにのわの台所katte』が連携して商品開発した地元曽爾村産の規格外品トマトを使用したオリジナルトマトソースを病院食に取り入れ、入院生活に季節感と彩りを与える楽しい食事環境づくりをサポートする。当日は、「柚子はちみつ」「きのこ当帰」の2種類のトマトソースをチキンカツに添えて提供する。