2022年3月15日 【近畿大】法人会員企業とのコラボで「発光マスク」を作成

■ポイント□

○近畿大の産学連携モノづくり施設で、学生と法人会員企業のコラボが実現

○「発光マスク」は蓄光ニットを使用しており、暗いところで約20分間の発光が可能

○マスクが光ることで子供が楽しく着用できるだけでなく、暗い夜道での交通安全にも繋がる

近畿大学の学生プロジェクトチームが、地元東大阪でニット生地の販売を行う㈱文珠(大阪府東大阪市)と共同で、蓄光糸を使った「発光マスク」を開発した。昨年4月に近畿大東大阪キャンパスにオープンしたTHE GARAGE(ザ ガレージ)というモノづくり施設を活用して、学生と法人会員企業のコラボレーションが実現。今年3月16日には、製品発表会として、学生がプロトタイプ完成に至るまでの活動を発表し、参加者が実際に「発光マスク」を体験できるイベントを実施する。

近畿大は、THE GARAGEのオープンにあわせ、「THE MASK CHALLENGEプロジェクト」として、コロナ禍での新しいマスクのアイデアを募集。延べ15人の学生が参加して、法人会員企業の株式会社文殊とともに開発を進めてきた。

〝子どもが楽しんでマスクを着用できるように〟という観点から「光るマスク」というアイデアを採用し、着用してしまうと自分では発光効果を実感しにくいことから、親子おそろいで着用可能なサイズ展開を企画した。

この取組により、子供たちはお父さんやお母さんのマスクが発光するのを見て、自分のマスクも光っていることを認識でき、マスク着用を楽しんでもらえると期待している。また、上下左右・表裏をわかりやすくするため、外側は敢えてアシンメトリーなデザインにし、内側は外側と異なる色を使用しているところもポイント。自分だけの特別感を出すためのアイテムとしてオリジナルワッペンも製作し、学生がかわいらしいイルカのデザインを手がけた。

素材となる蓄光ニットは、光を吸収(蓄光)することで発光する。実証実験を行ったところ、約20分間の発光効果が確認できた。夜間の視認性調査では45㍍離れても発光していることが確認できたため、暗い夜道を歩く子どもたちの交通安全にも活用できると考えている。

また、幼児18人ををを対象としたモニター調査の結果、〝かわいい〟や〝光ることを周りに自慢したい〟などと好評だったが、耳紐の調節が難しいといった改善点もあがり、現在一般販売に向けて改良を進めている。

今回の発表会では、参加者にマスクのサンプルを配布し、実際に光るマスクを体験してもらう。また、THE GARAGEの公式Instagramで「Mask Projectフィルター」を配布。マスクのデザインにあるマグロやイルカと一緒に撮影するなどの〝楽しんでつけられるマスク〟を体験できる施策を実施する。


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