近畿大学産業理工学部(福岡県飯塚市)建築・デザイン学科の鶴野幸子教授研究室は、株式会社博有(福岡県直方市)と共同で、博有が開発した半永久的に脱臭できる新素材〝グラウフィルター〟を使用した靴用脱臭グッズ『DaShoes(だっしゅーず)』を企画・デザインした。
国内最大級のクラウドファンディングを運営する㈱CAMPFIRE(東京都渋谷区)の協力のもと、10月6日から12月13日の期間、一般販売を見据えたクラウドファンディングを実施する。
博有が開発した新素材〝グラウフィルター〟は、活性炭を超える脱臭力を持ち、脱臭力が低下しても水に浸して乾かすだけで回復するという特徴がある。高性能インナーマスクなどに使用され、臭いに悩まされている介護福祉や検視官、特殊清掃の現場等で高く評価されている。この新素材を用いた一般向け商品の開発にあたり、若い学生の意見を取り入れるため、実際に社会で採用される企画、デザインに取り組むことを重視している鶴野研究室と共同開発を行った。
靴用脱臭グッズ『DaShoes』は、大きく分けて2種類あり、一つは「プレーンタイプ」でシンプルなデザインが特徴。シート状になっており、巻き方次第で子供から大人まで幅広い靴のサイズに活用でき、表面の布地には制菌・調湿作用があるハイブリッド機能ニットを採用して、実用性を重視した。
もう一つは「アニマルタイプ」で、楽しんで使っていただけるよう猫と兎をイメージした子供も喜ぶかわいいデザインとなっている。
㈱CAMPFIREで一般販売を見据えたクラウドファンディングを実施し、そこで得た支援金を元に商品を製造して支援者に提供する。また、支援者にはアンケート調査を行い、今後の商品開発や商品のデザインの在り方に関する教育・研究に活用することとしている。