近畿大学農学部(奈良市)は、奈良県食と農の振興部、㈱アグリスタ(埼玉県川口市)、いちごの縁F(奈良県生駒市)との産官学連携により、学内のICT設置温室で栽培した『近大ICTイチゴ』を、1月19日に初収穫する。近畿大が奈良県と覚書を取り交わした〝農の入口〟モデル事業の一環として行われ、今後、販売を通して得られた市場評価などのデータを分析し、より良い栽培法の確立に役立てる。
近畿大奈良キャンパスにあるICT設置温室では、農学部農業生産科学科の学生が中心となり、㈱アグリスタの液肥を活用したイチゴの栽培試験を行っている。現在、農業参入に関心のある農学部学生・院生約20人が、いちごの縁Fによる指導のもと、イチゴの定植から収穫までの栽培ノウハウを学んでいる。今回、収穫時期を迎えた『近大ICTイチゴ』(品種:章姫)を、学生が初めて収穫し、イチゴの試食・食味評価を行うこととなった。
同大では今後も、産官学連携で、なら近大農法を利用した他品種イチゴの栽培を県内で展開するとともに、市場評価を踏まえて、さらに高品質な栽培が可能となるよう、なら近大農法の向上に取り組む方針だ。