近畿大学経営学部キャリア・マネジメント学科の松本誠一准教授ゼミは、一昨年3月から西日本旅客鉄道㈱(JR西日本)とともに、若者の鉄道利用と地域創生をテーマとした産学連携プロジェクトを実施している。
事業の一環として、車椅子やベビーカーを使用する方が大阪環状線を快適に利用できるように、駅周辺のバリアフリーの飲食店の紹介記事と店舗までのマップとルート案内を作成した。5月6日から、JR西日本の公式Facebookで順次発信する。
■ポイント□
〇JR西日本が連携し、SNSで駅周辺のバリアフリー情報を発信
〇インターネットで検索した情報と実際の店舗とのギャップ解消へ実地調査
〇地域や周辺店舗と連携し、よりバリアフリーな社会づくりを目指す
近畿大経営学部の松本ゼミとJR西日本は、これまでに大阪環状線開業60周年を記念として、沿線の魅力を発信する産学連携プロジェクトなどを行ってきた。
今回、あらゆる人が大阪環状線を快適に利用できるようにすることを目指して、JR大阪駅で車椅子利用者とベビーカー利用者約20人にヒアリング調査を行ったところ、休憩を取ることができる店舗がどこにあるかわからないという声が多く寄せられた。
また、事前調査によって、インターネットで検索したバリアフリー情報と実際の店舗にギャップがあることもわかった。
こうした課題を解消するため、大阪環状線駅周辺の店舗やルートを学生が実地調査し、店内の段差や周辺の道幅など、グルメサイト等には載っていないバリアフリー情報を掲載した紹介記事とマップやルート案内を作成した。5月6日から、情報をJR西日本公式Facebookで順次発信している。
同ゼミでは、今後も継続的にバリアフリー情報を発信しながら地域や周辺店舗と連携することで、バリアフリー社会の実現を目指し、全ての人が快適に過ごせるまちづくりに貢献することとしている。