□ポイント■
〇学生が地元大阪の名産品である泉州タオルのリブランディングに挑戦
〇ポップアップストアとECサイトで、オンライン・オフラインの双方から消費者に届ける仕組み構築
〇学生が商品の価値を見出し、価値の流れをデザインする方法を実践的に学ぶ
近畿大学経営学部経営学科の山縣正幸教授ゼミの学生が、大阪タオル工業組合(大阪府泉佐野市)と共同で、高い品質を誇る泉州タオルの価値を再発見し、リブランディングするプロジェクトを展開している。8月29日から9月4日までの7日間、なんばマルイでポップアップストアを開催し、学生が店頭に立って、地元大阪の名産品である泉州タオルの魅力を伝える。
経営学部の山縣ゼミでは、「価値創造デザインプロジェクト」と題して、企業をはじめとするさまざまな組織とコラボレーションを行い、活商品やサービスの新しい価値のあり方を発見し、価値の流れをデザインする〟という実践的な学びに取り組んでいる。
プロジェクトの一つとして、大阪の伝統的な産業である泉州タオルのメーカーが加盟する大阪タオル工業組合と、泉州タオルのリブランディングに取り組んでおり、今年で4年目となる。地元の名産品である「泉州タオルを若者に届ける」をテーマに、より多くの方に商品に触れてもらえる仕組みや流れのデザインについて共同研究している。
学生らは、若者に泉州タオルを届けることを目指して、ECプラットフォームの「BASE」でECサイトの運営を続けるとともに、以前よりも検索にかかりやすくする仕組みを再構築しました。また、ゼミの卒業生であるカメラマンに商品撮影を依頼。温かみのある生活空間を背景に泉州タオルの使用イメージが伝わりやすくなるような工夫をした。
さらに、若者を起点に多くの人に「泉州タオル」を知ってもらう機会を増やすため、Instagram(@todo_kku)を使用して泉州タオルの魅力を発信し、ポップアップストアやECサイトへの誘導などを行っている。
今回、なんばマルイで開催するポップアップストアでは、学生が実際に生活の中でタオルを試用して得られた、よりリアルな使用感や感想をもとに、購入者の使用環境をイメージしながら商品をセレクトした。