2022年2月17日 【近畿大】和歌山県新宮市と包括連携協定 市立医療センターへの医師派遣など

近畿大学では和歌山県新宮市との間で、包括連携協定を締結した。医学から芸術まで幅広い分野を網羅する総合大学を中心に、幼稚園から大学院までのネットワークを持つ学校法人近畿大学の知見を生かし、防災・減災、まちづくりなどさまざまな分野で人的・知的資源の交流と活用を推進し、地方創生に取り組む。具体的には、①医師不足となっている新宮市立医療センターへ近畿大学病院から医師を派遣するとともに、②防災・減災、まちづくりなどさまざまな分野で、人的・知的資源の交流と活用を推進。包括連携協定によって、近畿大の強みを生かした地方創生に取り組む。

近畿大創設者生誕の地

近畿大にとって新宮市は、創設者である世耕弘一氏の生誕の地であり、附属新宮高校・中学校と水産研究所新宮実験場が所在する、縁の深い地域。このため、両者はこれまでも地域活動や人材育成など、産官学の連携によってさまざまな取り組みを行ってきた。

今回の包括連携協定締結によって、両者の連携をさらに拡大・深化させる。取組の第一弾として、医師不足となっている新宮市立医療センターへ近畿大病院から医師の派遣を予定する。このほかにも、防災・減災、まちづくりなどさまざまな分野で人的・知的資源の交流と活用を推進し、地方創生に取り組む。

特に、医師不足で分娩を停止している新宮市立医療センターへの支援を最優先として、近畿大病院から産婦人科医(非常勤)を定期的に派遣するとともに、近畿大病院の産婦人科医1名が退職して新宮市立医療センターの常勤医として勤務する予定。

また、和歌山県地域医療医師確保修学資金制度(地域医療枠)で入学した近畿大医学部の学生(令和3年度在籍者15名)に対し、在学中から地域医療や新宮市の魅力を学ぶ機会を提供する。さらに、近畿大医学部・病院が、新宮市民や地域の医療関連施設等に向けた健康増進に関わる教育・啓発活動に協力することも検討している。

さらに、防災・減災に関する取組としては、近畿大附属新宮高校・中学校で、近隣住民が参加する避難訓練の実施や、新宮市と連携しての非常時の食料や備品の備蓄を検討する。さらに、教育・人材育成に関する取組では、新宮市の農林水産業体験を活用した人材育成を実施。まちづくりに関する取組に関しては、IoTを活用したスマート農業による農林水産業振興も計画中。

 


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