2021年11月17日 【近畿大】原子炉臨界到達60周年で特設サイト開設

 

近畿大学原子力研究所は、令和3年(2021年)11月11日に原子炉の臨界到達60周年を迎えた。近畿大原子炉(UTR-KINKI)は、わが国民間の原子炉、大学原子炉第1号として、昭和36年(1961年)に運転を開始し、同年11月11日に初臨界を達成した。今回、臨界到達60周年を記念して、近畿大原子力研究所の歴史や取り組みを紹介するとともに、原子炉教育の意義などを伝える特設サイトを開設した。

臨界統括は、原子炉を起動させ、出力を引き上げ、核分裂連鎖反応が安定的に継続する状態に到達した時点のことを指す。

近大原子炉は、〝科学を実践に移すべし〟を持論とする世耕弘一近畿大初代総長が、「民間原子炉第一号で近畿大学が技術者を育成する」という教育家としての情熱によって設置したもの。昭和36年(1961年)11月11日に初臨界を達成し、今年で臨界60周年を迎えた。

国内での民間初かつ大学初の研究・教育用原子炉で、現在でも貴重な実験施設として多くの研究に活用されている。同大の学生・教員だけでなく、全国の大学・研究機関に共同利用されており、毎年20課題以上の研究が行われている。原子炉そのものを対象とした研究をはじめ、放射線医療で用いられる様々な放射線検出器の開発や、放射線の生物影響を調べる照射実験など、研究内容は多岐にわたる。


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