近畿大学経営学部経営学科の古殿幸雄教授ゼミと象印マホービン㈱(大阪市北区天満)は、産学連携プロジェクトで、12月1日㈬から24日㈮まで、同大東大阪キャンパス内でペットボトルを使用せずマイボトルへドリンクを提供する実証実験を開始する。象印マホービンが「マイボトル洗浄機」を提供するもので、産学連携の取り組みにより、SDGSに貢献する。
象印マホービンが開発したマイボトル洗浄機は▽マイボトルの本体を逆さにして洗浄機に差し込む、▽マイボトルの栓はカゴ(右側の穴)へ入れて、ふたをする、▽洗浄ボタンを押すだけで「洗浄」「除菌」「すすぎ」「脱水」までが完了する―というもの。この4工程にかかる時間は約40秒。
日本人のペットボトル消費量は、一人当たり年間183本といわれています。近畿大東大阪キャンパスには約2万5千人の学生が在籍しており、キャンパス内で消費されるペットボトルは、1年間で約459万本と試算されている。今回、ペットボトルレスのキャンパス実現を目指し、キャンパス内にドリンクサーバーを設置し、モニター自身が持つマイボトルを使用して飲用する実証実験を行う。
モニターとなる学生・教職員は、マイボトルを持参することで1日3回までドリンクの無償提供を受けられるシステムで、利用の際は象印マホービンのマイボトル洗浄機の試作機で、都度マイボトルを洗浄する。
洗浄機の利用状況やモニターの意見について、古殿ゼミが分析して象印マホービンに提供し、洗浄機の改良・改善へ生かす共同研究。また、キャンパス内で削減されたペットボトル使用量を公表することで、将来的に完全ペットボトルレスキャンパスの実現を目指す、SDGsの目標達成に向けた取組となっている。